このブログ、だいぶお久しぶりとなってしまいました。
9月前半までの残暑もどこへやら、秋を通り越してそのまま冬に突入する気配を感じ「また長い冬が来るのか…」と沈んでいるのはここだけの話ですが、個人的に季節は感じたいタイプなので紅葉を待ち遠しくしております。
セキド新潟県央の吉田です。
さて今回は消防で行ったデモフライトについてのブログとなっております。
ドローンといえば様々な用途がありますが、「消防」というキーワードからもお分かりのように、今回はドローンを導入した災害対応・人命救助のデモフライトです。
災害対応・人命救助の場面でドローンの導入をご検討中の方はもちろん、どのように活用されるのか気になる方もぜひご覧いただけたらと思います。
機体について
フライトさせたのはこちら、“DJI MATRICE 30T“(以下、M30T)
広角カメラ、望遠カメラ、赤外線カメラ、レーザー距離計を搭載した機体で、
このブログにもたびたび登場しております。
よく写真をみると機体の上になにか乗っているのがお分かりかと思います。
これはCZIというメーカーの「LP12 サーチライト&ブロードキャスティングシステム」というもので、オプションでM30またはM30Tに装着することができます。
サーチライトは上下の角度を送信機の操作で動かせるだけでなくフラッシュ点滅にすることもでき、これがあれば夜間の捜索にもばっちり対応できますし、スピーカーを使用すれば「誰かいますかー?」と呼びかけながら捜索をすることも可能です。
デモフライト概要
災害対応・人命救助においてドローンを用いるメリットとして、
現場の状況を俯瞰で捉えることができる ということが挙げられます。
土砂崩れや水害などの災害現場では人の足では到底入ることができない場所も多く、危険も多く潜みます。捜索活動は広範囲で行われることもあり人が移動するには時間がかかる、なんてこともあるでしょう。
そんなとき、ドローンを飛行させることで迅速かつ安全に現場状況を把握することが可能となります。
さらに、「ドローンが捉えた現場と各拠点(消防本部や自治体災害担当など)をつなぐことで災害に迅速に対応することができる」ということから、
今回のデモフライトはテスト飛行ということでドローンカメラが映している映像をリアルタイムで各拠点と共有する試みが行われました。
当日はマスターの送信機を操縦用(左)、スレーブの送信機をリアルタイム通信用(右)という振り分けで2台体制をとりました。このDJI RC Plusという送信機はHDMIポートがありますので、ケーブルをつなぐことでほかのモニター等に画面を表示させることができます。リアルタイム通信用の送信機はPCにつながっており、専用システムを介して各拠点にドローンの写す映像が配信される仕組みです。
実際に最大ズーム倍率の200倍まで拡大、赤外線カメラへ切り替え、レーザー距離計で目標物との距離を計測等を行い、その間もドローンの映像(送信機の画面)が消防本部に問題なく配信できていることをテストすることができました。
いかがでしたでしょうか?
近年は官公庁でのドローン導入も増えてきております。
様々あるドローンの用途の一つをこのブログを通じてお伝えできたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!