Mavic 3 ThermalとDJI Thermal Analysisのご紹介!

その他

こんにちは!セキド新潟県央の関本です。
新潟県は先日の大寒波以降雪に見舞われ、徒歩にせよ車にせよ交通機関にせよ通勤にはかなりの忍耐力を求められる日々です。
橋の上は怖いですね。雪にハンドルを取られるとヒヤリとします。

ご挨拶が遅くなりました。
2023年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、タイトルの話にいきましょう!
なかなか天気に恵まれることの少ない新潟県三条市ですが、体育館などの練習場所を確保できればドローンを飛ばすことができます。
今回は2022年11月からセキド新潟県央にご入居されたMavic 3 Thermal(以下M3T)を飛ばしてみたので、少しご紹介させていただきます。

災害救助や建物診断の業務を行う方、サーマルカメラ搭載のドローンに興味がある方に読んでいただければ幸いです。

Mavic 3 Enterpriseと並べてみました。右側が今回ご紹介するM3Tになります。
カメラ部分が異なっているのがわかりますね。


M3Tはインフラ点検や災害対応モデルとして発表されました。
重量920gかつ折りたためば500mlのペットボトルほどの大きさというコンパクトさを表では見せながら、最大飛行時間45分かつ耐風性能12 m/sというパワフルさを秘めています。
加えて全方位ビジョンセンサーと機体底部に赤外線センサーがついているので、機動力と安全性能に優れたM3Tは現場での活用が期待できますね。
今回はサーマルカメラに注目していきたいと思います。

640×512ピクセルサイズのサーマルカメラです。性能として十分ですね。
実際の赤外線画像はこちらになります。


三条ものづくり学校の多目的ホールで撮影しました。
冬の体育館は寒いですので人やストーブ以外は真っ青ですね。
誰もが赤色になっているストーブの周りに集まりたいと考えるでしょう。

結論を先に述べますと、熱画像はしっかり解析を行う必要があります。
理由は、熱画像をざっくり見ただけでは正しい温度情報を読み取ることができないからです。

先述の熱画像を見たときの印象としては、冷たいところは青く、温かいところは赤く表示されているというイメージを持つかと思います。
その印象は間違っていませんが、青色部分の表示は冬場なら気温5度程度なのに対し、夏場では20度ということもあります。
よって色の印象だけで相対的に温度を判断するのではなく、後述の解析ソフトなどを使って絶対的な数値を割り出すことも大切です。

そこで登場するのがDJI Thermal Analysis Tool 3です。
DJI製品には他にも熱画像を取得できる機体がありますね。MATRICE 300 RTKやMATRICE 30Tなどで赤外線画像を撮影した場合もこちらのツールを使用します。無料です。
インストール方法や使い方に関してはセキドオンラインストアのスペシャルコンテンツでご紹介されていましたので、気になる方はそちらを是非ご覧下さい!(URLを貼っておきます)
https://sekido-rc.com/blog/2022/10/11/application_0075/


それではDJI Thermal Analysis Tool 3 を使ってみましょう!
先程とは違う場所の画像を使用してみます。
スプリットビューの場合は解析できませんのでご注意ください。
解析したい画像を選択して開くとこのようなタブが現れます。

まずは赤枠にご注目ください。大きな画像すぐ横にある虹色のバーと数字はこの熱画像における温度幅を表しています。
最高27.4度、最低-2.0度観測できたということですね。
次に青枠にご注目ください。距離や湿度の情報が表示されています。撮影日時も出ていますね。

もう少し見てみましょう。

左側の操舵のようなGPSのようなマークをクリックすると、ピンポイントで温度情報を読み取ることができます。

4箇所にポイントを立ててみました。熱画像上に直接表示されることに加えて右側にもまとめて表示されています。

カラーパレットを変更したいときは左側の🎨を押すとお好きなカラー表示が選べます。現在のカラーはArcticになっています。



White Hotにするとこんな感じです。


解析しやすいパレットに変更して使えますね。

以前はできなかったようですが、表示温度幅を変更することもできます。
温度バー上下の〇を動かすことで対象の温度幅を自由に設定できます。
最大温度、最低温度を変更してみました。

違いは明らかですね。
温度幅が何度から何度までの設定になったかどうかを確認するには右上の小さい赤外線画像にご注目ください。

温度幅が初期と変化していますね。この場合ですと、22.1度以上はすべて白色、0度以下はすべて濃青色になっています。「同じ色=同じ温度」でないことがよくわかります。

他にも機能はありますが今回はこのあたりまで。
ほんの少しですが、DJI Thermal Analysis Tool 3を使ってご紹介させていただきました。

撮影後の解析作業は大切ですが、赤外線画像撮影時にM3Tの送信機でスポット測定をすることもできます。画面をタッチするだけなのでとても簡単ですが、実際の画像情報に記録されるわけではないので、最終的な解析は先程ご紹介したとおりDJI Thermal Analysis Tool 3を使用する必要があります。
スクリーンショットを撮って保存することもできますが、R-JPEGではないので解析はできません。



いかがでしたでしょうか。
M3TとDJI Thermal Analysis Tool 3をご紹介させていただきました。
セキド新潟県央ではM3TやM3Eのほか、M300RTKやM30Tなどの産業機もご覧になれます。
実機をご覧になりたい方は事前にご予約をお願いしております。

ご希望のお客様はお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございました!

 
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