DJI初の型式認証機体!Mini 4 Proの機体認証について解説

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こんにちは。セキド新潟上越です。
今回はDJI初のドローン型式認証を取得した機体【DJI Mini 4 Pro】の機体認証手続き方法について解説していきます。
型式認証済みのMini 4 Proを購入したけど、機体認証の手続きがよく分からない方や、そもそも認証されるとどういうメリットがあるのか分からない方にとっても、非常に役立てる記事になりますので、最後までご一読のほどよろしくお願いいたします。

目次:

  1. 機体認証とは
  2. 事前準備
  3. 手続き手順
  4. 取得後の注意点
 

機体認証とは

 機体認証とは、2022年12月に航空法が改定され、新たに無人航空機の【機体認証】と【技能証明】の制度が設けられました。技能証明は、無人航空機の国家資格のことを指します。
 機体認証は、詳細を説明すると長くなりますので割愛いたしますが、要約すると「国が定めた安全基準を満たしていることを確認し、『この機体は安全に飛ばすことができますよ』と認める制度」だということを覚えてください。
詳しい内容については、下記URLリンクから見れますので、ご興味のある方はぜひ見てください。
※外部リンクになります

 今回紹介するDJI Mini 4 Proは、【型式認証】というメーカーが生産している量産機を対象に行う認証方法で、第二種機体認証を取得しています。
 第二種型式認証機は、機体価格平均100万円以上の型式認証機体が多く存在しますが、10万円台のドローンだと今現在ではMini 4 Proのみとなっています。

 第二種機体認証は、特定飛行の内【人口集中地区上空・第三者の人/物件から30m未満の飛行・目視外飛行・夜間飛行】のいずれかに該当する場合、許可・承認申請の不要を可能とする「カテゴリーⅡB飛行」ができるようになります。

 Mini 4 Proの場合、カテゴリーⅡB飛行ができる特定飛行は下記のとおりとなります。
※詳細内容は、下記リンクからご確認ください。
  ・Mini 4 Pro バッテリー
・Mini 4 Pro+バッテリーPlus
Mini 4 Pro バッテリー
+プロペラガード
人口集中地区
(DID地区)
夜間飛行
目視外飛行
30未満飛行

 飛行させる機体ごとに、禁止される運用方法等がありますので、型式認証機体を飛行させる場合は、必ず飛行条件の内容をご確認ください。

 このカテゴリーⅡB飛行をする場合は、機体認証の審査が通った機体を使うことの他にも、その機体を使う操縦者は【技能証明】を保有することが絶対条件になります。カテゴリーⅡB飛行を実施する場合は、技能証明は【二等】以上を保有する必要があり、「目視外飛行」、「夜間飛行」を行うならば、その等級の【限定解除】を受ける必要があります。

 弊社でも、技能証明の資格講習を定期的に開催を行っています。
講習をご受講いただければ、指定試験機関で実施する実技試験免除の修了証明書取得や、CBTの学科試験の対策等の受講者へ手厚いサポートを行っております。
経験者の方でも、全く飛ばしたことのない初心者の方でも受け入れ体制は万全でございますので、ご興味がありましたら、お気軽に弊社へお問い合わせください。  

事前準備

 型式認証が通った機体でも、ドローン情報基盤システム2.0(Dips2.0)に機体認証の申請を行わなければなりません。そのため下記の申請準備を行ってください。

・型式認証済みDJI Mini 4 Pro(新品)
…ここでいう新品は、機体を一度も飛行させていないことを指します。

・Dips申請用のPC又はスマートフォン、タブレット端末
※申請中に確認メールの送付があります。この時、メール確認のためにブラウザ画面を閉
 じてしまうと不正操作と間違われて、申請が通らないケースもありますので、なるべく
 メール確認は別端末で行っていただくことをおすすめいたします。

・本人確認書類
…【法人】:gBizID 【個人】:マイナンバー/運転免許証等の本人確認書類

・Mini 4 Proの機体登録を済ませること
※型式認証機用の “製造者名” や “型式名” の選択が必要になります。
 後述の「手続き手順」に詳細な機体登録の内容を記載しています。

・写真
…機体に貼付した機体登録記号・機体シリアルナンバー・型式名・型式認証番号/「Mini  4 Pro番号:TC06」が一度に収まっている1枚の写真

 申請の期間は、機体登録を済ませてから一ヶ月以内に申請を行わなければいけませんので、早めの対応を心がけてください。

手続き手順

 手続きの手順は、下記のとおりになります。この手順に従って申請を進めて下さい。

 1.機体登録手続き
 2.機体認証手続き
 3.機体認証手数料納付
 4.機体認証完了

1.機体登録手続き

 はじめに機体登録手続きについてですが、こちらは従来の手続き方法とは少し異なり、型式認証機用の「製造者名」「型式名」が決まっています。どちらかが誤った情報を入力してしまうと、再度機体登録の申請し直しになってしまうため、注意が必要です。
Mini4Pro機体登録画面

 画像の黄枠で囲っているのが、「製造者名」と「型式名」になります。

【製造者名】…「DJI JAPAN株式会社」

【型式名】…「DJI Mini 4 Pro【DJI式DJI Mini 4 Pro型】」

 上記の名義で登録をしないといけないため、誤字脱字にはご注意ください。
機体登録を済ませたら、機体登録記号を貼付してください。加えて、機体登録を済ませてから、一ヶ月以内に機体認証の手続きは済ませてください。一ヶ月を超過してしまうと新品ではなく中古品扱いになります。中古品扱いになりますと、手数料や審査時間が多く費やされるリスクがあるため、新品の内に申請を行ってください。

2.機体認証手続き

 機体認証新規申請のページは、下記の順で行けばアクセスできます。
 
1.【Dips2.0ホーム画面】機体認証の取得申請へ

2.【機体認証メニュー】機体認証 新規申請

 新規申請画面へアクセスしたら、はじめに機体認証の個数と型式認証の有無について問われます。Mini 4 Proを複数機申請する場合は、一括申請を選択してください。
機体認証画面_型式有無

 次に【本人確認前チェック】という画面に移行します。
 これから申請する機体は第◯種なのか、どの機体を申請するのか聞かれます。ここでは黄枠で囲ってある箇所の様に、機体認証区分は「第二種機体認証」を選択していただき、第二種機体認証書番号は「第6号」としてください。(Mini 4 Proは、国内6番目の型式認証樹であるからです)
機体認証_本人確認前チェック

 画面をスクロールすると、機体選択の箇所がありますので、先ほど機体登録したMini 4 Proを選んで次の画面に進めてください。
機体認証_本人確認前チェック

 この後、【本人確認選択】画面に進みます。個人の方は、マイナンバーカードか運転免許証等の本人確認書類を選んでいただいて、画面の手順に沿って進めてください。法人アカウントの場合は、gBizIDのログインをし、携帯電話のSMSから二段階認証の認証コードが届きますので、コードを入力してログインを進めてください。

 次に【機体情報】画面に進みます。ここでは【申請する機体の情報】の項目で、「航空の用に供したか否か」の確認があります。簡単に言うと、「この機体を飛ばしたのかどうか」の確認になります。今回は新品での申請になるため、「航空の用に供していない」を選択してください。
機体認証_申請する機体の情報

 続けて下へスクロールすると、【型式認証等を受けた者による整備有無】について聞かれますので、ここは「無」を選択してください。【型式認証等を受けた者による整備記録資料】は資料の添付は不要です。【使用目的】はどの様に使うのかは必要に応じた記載をしてください。(下記画像を参考にしてください)
使用目的

 続けて下へスクロールすると、検査書類の添付ページが出てきます。ここでは、メーカー側で公開している資料と、申請者が撮影した写真の添付が必要になります。
下記画像の枠で囲っている箇所に資料の添付を行ってください。
※黄枠…メーカー資料 赤枠…写真資料
添付資料

メーカー資料はこちらからダウンロードして、ご利用ください。メーカー資料は英語版と日本語版がありますが、正式な資料は英語版になりますので、こちらをご活用ください。
 
【無人航空機飛行規定】
 
【無人航空機の重量及び重心位置の算出に必要な事項を記載した書類】
※外部リンクになります

 【上記以外の参考事項を記載した書類】は写真添付になりますが、こちらは下記3点の情報を一枚の写真に収めないといけません。

1.機体登録記号
2.型式名+型式認証番号(DJIMini4Pro番号:TC06)
3.機体シリアルナンバー


 写真のピントがあっていなかったり、一部が欠けていたり、合成等の加工写真だったりすると申請が通らないこともありますので、注意してください。
 写真に問題が無ければ、次の画面に進んでください。
機体認証_機体写真

 次に【その他情報】の画面に進みます。ここでは検査機関の選択を行います。
「検査の希望場所」「検査機関の希望選択」「検査時期の希望」に申請者が希望する機関を選択し、検査時期は不測の事態に対応できるように余裕をみて最低でも申請日二週間程度は先に設定しておいたほうが良いです。今回の検査機関希望先は【日本海事協会】を選んでいます。下記画像を参考にてください。
機体認証_検査機関

 最後に申請内容の確認を行い、入力した内容に漏れ等が無ければ、そのまま申請ボタンをクリックし確定させてください。これまでの申請と同じくブラウザのページはそのままで、メールアドレスの認証をすれば完了です。
 申請完了後、検査機関から検査案内と手数料のメールが送信されますので、こちらも期日内に済ませます。

3.機体認証手数料納付

 申請完了後、件名:「【検査手続きのご案内】第二種機体認証について」というメールが送信されます。このメールに【第二種機体認証の検査申込書】のWordファイルがありますので、こちらのファイルをダウンロード後、必要箇所を入力後、申込書をメールで送信してください。

 検査申込書に機体認証の申請受付番号(FAから始まる番号)を入力する箇所があります。確認方法は、Dipsの「【機体認証メニュー】:申請状況の確認」から確認できます。

 今回の検査の場合は、申請手数料は、【¥3,080円】になります。手数料は検査申込書を送信後にメールにて案内が来ます。クレジットカードか銀行振込のいぜれかを選択できます。手数料納付後は検査結果を待つだけになります。

 検査が完了したらメールにて、検査完了の通知が送信されます。その後Dipsに情報が連携され、Dipsから正式に検査完了の通知が届く仕組みになっています。

4.機体認証完了

 今回の申請手続きから完了までにかかった時間は、おおよそ1週間程度になりました。体感的にかなりスムーズに進めて行けたのかなと感じており、申請に関する事前の準備がいかに大切なのかを改めて実感しました。申請資料に不足や誤った資料を添付してしまうと差し戻し等で時間が更に掛かってしまう場合もありえますので、事前の準備をしっかりと整えたうえで、申請を実施してください。

 機体認証を完了させた機体は、二等以上の技能証明を持っている人が操縦する場合は、カテゴリーⅡB飛行をする事ができますので、一部の特定飛行を許可承認不要で飛行させることができます。DJIは世界でトップシェア率を誇る企業ですので、これから新たに機体認証が通った機体が現れてくれることを祈ります。

 ただ、機体認証取得後も要注意しなきゃいけない所がありますので、最後にそちらをご紹介していきます。

取得後の注意点

1.飛行計画
 カテゴリーⅡB飛行を実施する場合は、一部の飛行は特定飛行の許可承認申請が不要という形にはなりますが、特定飛行には変わりはありませんので、特定飛行を実施する場合は必ず飛行計画の通報を実施するようにしてください。

2.飛行日誌
 こちらも上記の飛行計画の通報と同じ理由にはなりますが、加えて、型式認証が通った機体は【カテゴリーⅠ飛行】であったとしても、飛行日誌の記録をつけることが義務付けられます。今までは任意の記録でしたが、義務化されているため、要注意です。
(日常点検記録に関しては、Mini 4 Pro専用様式で実施しないといけません)
※外部リンクになります

3.飛行マニュアルの作成と遵守
 飛行マニュアルは、従来の特定飛行申請の審査時に標準マニュアルを使用するか独自マニュアルを使用するかで審査を行ってきましたが、型式認証を取得した機体は独自マニュアルを作成し、その内容を遵守する必要があります。

4.メーカー指定の【飛行規定】と【整備手順書】の遵守
 これは先ほどの機体認証申請時でも使用した【無人航空機飛行規定】と【無人航空機整備手順書】になります。こちらに記載されている内容は、熟読し記載されている内容は必ず遵守して運用を行ってください。

上記の内容に注意して、フライトを行ってください。

 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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