今回はMATRICE 30シリーズと同刻に製品発表があったMATRICE 300 RTK(略:M300RTK)専用ペイロードZenmuse H20Nについて解説したいと思います。
M300RTKユーザーと既存の赤外線ペイロードを使用している方は必見です!
Zenmuse H20Nの製品概要
Zenmuse H20Nは、低照度環境で性能を発揮するスターライトセンサー搭載ナイトビジョンカメラ(ズーム&広角)を備え、さらに2つのサーマルカメラやレーザー距離計を併用でき、ハイブリッド方式のペイロードです。 従来品にも最新のもので言うとZenmuse H20Tというサーマルカメラがありますが、Zenmuse H20Nの製品リリースによってM300RTKの利用リーンが増加しました。※H20シリーズとは少し用途が異なるかと思いますので購入の際はお気を付けください。
【スペック】
H20Tと大きく変わるところは下記の2点あります。
・可視光カメラの解像度(H20T:2000万画素 / H20N:400万画素)
・サーマルレンズの個数(H20T:1個 / H20N:2個)
特長的なのは何といってもサーマルカメラでしょう!
ナイトビジョンの「N」なのでサーマルカメラのスペックがかなり優れています。
H20Tのサーマルカメラはデジタルズームで最大8倍なのに対し、H20Nは2つのサーマルカメラを併用すると最大32倍までズームできます。
また、スターライトセンサー搭載により暗部でも人、熊、イノシシなどを捜索する際にもはっきりと確認することができます。 また、H20Tではできない2画面同時ズーム(ズームカメラとサーマルカメラを同時にズーム)することができるため捜索業務ではかなり役立ちます。 【利用シーン】
・夜間人命捜索
・夜間獣害対策
・警察、消防
・その他夜間業務