今回は、前回の「RS 3」の強化版「RS 3 Pro」を紹介していきます!
RS 3とはどのようなところが異なり、どのような機能が備わっているのか。
詳しく紹介していきたいと思います。
・「DJI RS 3 Pro」
こちらの「RS 3 Pro」は名前の通りプロ仕様の製品になっており、
注目すべきポイントは、この6つの要素です。
・プログレードのデザイン
・プログレードの安定化性能
・プログレードのフォーカス調整
・プログレードの映像伝送
・プログレードの無線制御
・プログレードのエコシステム
とこれらの要素がプロ仕様になっています。
今回はこの6つの要素を中心に紹介していきます。
・デザイン
RS 3 Proのアーム素材はカーボンファイバーを使用しています。
RS 3や従来のアーム素材はアルミニウム合金でしたが、カーボンファイバーに変わったことによって今までよりも軽く、強度も上がりました。
アームの調整幅も変化しまして、前回紹介したRS 3よりも幅が広がりました。
比較してみるとここまで変わっています。
RS 3 | RS 3 Pro | |
チルト軸アーム | 50mm | 70mm |
ロール軸アーム | 50mm | 80mm |
パン軸アーム | 50mm | 70mm |
このように全体的に調整幅が広く、最大の積載量は4.5kgになりますので、より大きく重たいカメラでも余裕をもってバランス調整ができるようになりました。
・安定化性能
RS 3 Proの安定化アルゴリズムは第3世代へと進化し、どんな撮影シーンでも非常に高い安定性を実現。ラボ環境下のデータでは、RS 3 Proの安定化性能がRS 2よりも20%向上。
ローアングルでの撮影や走りながらの撮影、ハイポジションとローポジションを切り替えての撮影も、難なくこなせます。
さらにRS 3 Proには「SuperSmoothモード」が搭載。
この機能はモーターのトルクを増加させ、強力な安定化性能を発揮。早い動きを含む撮影シーンや焦点距離100mmのレンズ使用時でも、ブレのない映像を撮影することが可能。
車が走行している映像をSuperSmoothモードのオンとオフの切り替え時のサンプル映像を見比べたところ、映像を見た感想として、ブレが全くなく一緒に並走していても安定して滑らかな映像が撮影できていることが分かります。 ・フォーカス調整
フォーカス調整を容易に行えるように、Ronin 4Dで搭載されたLiDARフォーカス調整技術をRS 3 Proにも採用。新設計のLiDARレンジファインダー(RS)は、14mの範囲内で43200点の測距点を検知可能。焦点距離30mm、70°の広角FOVに対応した内蔵カメラで、様々な撮影シーンでのフォーカス調整の要件を満たしています。
レンジファインダーには、ワイドモードとスポットモードの2種類のモードがあります。
ワイドモードは、自動で被写体を検知し被写体をフォローしながらピントを合わせ、
スポットモードは、被写体をフレームで囲むかタップして選択し、
手動でピントを合わせます。
LiDARレンジファインダーをフォーカスモーターと組み合わせることで、マニュアルレンズでもオートフォーカスを使用できるようになります。
ジンバルのMボタンを1回押すと、マニュアルフォーカスとオートフォーカスを素早く切り替えられるため、撮影シーンに合わせて素早く使い分けることが出来ます。
トラッキング機能は、正確性と応答性の点で今まで以上に進化しています。
次世代トラッキング技術ActiveTrack Proを搭載し、LiDAR レンジファインダーに内蔵されたカメラを通して、映像を直接読み込むことが可能です。従来使用していたRonin映像トランスミッター(旧RavenEye 映像伝送システム)の必要はありません。
また、LiDAR レンジファインダーには、Ronin 4Dで使用したものと同じ自社開発のチップが使われています。ActiveTrack Proの計算処理能力は、Ronin映像トランスミッターのActiveTrack 3.0と比べると、60倍以上性能がアップしています。
・映像伝送
映像伝送には「DJI Transmission」を搭載しています。
最大6km(日本国内では4km)離れた場所からでも動画や音声を低遅延で伝送。
2.4 GHz/5.8 GHz/DFS(動的周波数選択)周波数帯の間を切り替える自動周波数帯ホッピングにも対応し、非常に安定した干渉のない遠隔モニタリングが実現できます。 複数人での撮影にも対応ができまして、
DJI 高輝度遠隔モニターは1080p/60fpsのライブ映像表示に対応し、
1台のトランスミッターに対して複数のレシーバー(モニター)で同時受信できます。
制御モード使用中は2台のレシーバーを同時に使用して、RS 3 Proのジンバルを操作したり、フォーカスやカメラパラメーターを調整する事が可能となります。
・無線制御
高輝度遠隔モニターにはジャイロセンサーが内蔵されているため、独立型モーションコントローラーとしてDJI RS 3 Proを制御する事ができます。
また、Roni 4D用のハンドグリップをモニターと併用すると、オペレーターはジンバル、
フォーカス、露出、録画の開始と停止を両手で操作することが可能です。 更にミラーリング操作モードを使えば、撮影現場のどこでも無線で遠隔操作ができます。
Sony製ミラーレスカメラの基本メニューを遠隔モニターで直接操作することができ、
操作するためにその都度カメラを取り外す必要がなくなりました。
・エコシステム
RS 3 Proは拡張性に優れており、2つのRSA/NATOポートと1つのバッテリーポートが
搭載されているため、ツイストグリップ、デュアルハンドル、テザー制御ハンドル、刷新されたDJI ブリーフケース ハンドルなど、様々なアクセサリーに接続でき、様々な撮影要件を満たすことができます。
DJI RS SDKプロトコルを使用すれば、サードパーティのメーカーや個人の開発者でも、
RS 3 Pro向けにカスタムソリューションを制作できます。
走っている車両からの撮影でも、ジブ、ステディカム、ケーブルカム、スライダーを使った撮影でも、包括的な撮影ソリューションを提供し、創造の可能性を広げます。
以上で「RS 3 Pro」のご紹介となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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