【産業用ドローン】DJI インフラ点検用最新レンズ「ZenmuseH20T」の性能とは!?

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こんにちは!セキド新潟上越の滝澤です。
今年発売されましたDJI Zenmuseシリーズの最新レンズ「H20T」の性能についてご紹介をさせていただきます。
特に大型のインフラ点検(送電線・橋梁・風力発電など)や測量、人命捜索・救助などに活用できるハイブリッドカメラとなっております。上記関係のお仕事をされている方はぜひ最後まで読んでください!!

1.ZenmuseH20Tってどんなカメラ!?
2.広角レンズ・ズームレンズのスペックについて
3. 赤外線レンズの使用用途は?
4.まとめ  
 

1.ZenmuseH20Tってどんなカメラ!?

まずはDJI ZenmuseH20シリーズ(略称:Z20)について知っておく必要があります。
以前ブログで書いたこちらの記事をご覧ください! こちらの記事で分かるように一体型のカメラレンズになっております。
従来ですと使用用途に合わせてズーム機能を使用したいときはズームレンズ(Z30)、赤外線機能を使用したい時はサーマルレンズ(XT2)などと交換をしながら活用しなくてはいけなかったのですが、今回は一体型になっているためかなり作業効率が上がります。
加えて新機能の追加や各種レンズのスペックの向上など従来のレンズよりも強化されている点が多々ございます。
今回使用できるレンズのスペックをそれぞれ見てみましょう!
 

2.広角レンズ・ズームレンズのスペックについて

まずは、ZenmuseH20・H20Tの両方で使用できる広角レンズ・ズームレンズを見ていきたいと思います。説明に入る前にまずはこちらの動画をご覧ください。



こちらの動画は送電線の点検業務を実際にドローンで行ったらどうなるのかという検証動画となっております。(撮影:セキド新潟上越)

紹介動画にもかいてありますが、Z20シリーズの広角レンズは1/2.3インチCMOS、1200万画素となっており基本的にはドローンの操縦をする際に今、ドローンのカメラはどこを向いているのかという方向を確認するために使用し、またドローンの自動操縦飛行(マッピング撮影やオルソ画像生成など)にも活用することができます。

ズームレンズでは1/1.7インチCMOS、2000万画素となっており最大200倍まで確認したい部分をズームすることができます。
※この動画ではZ20シリーズに搭載されているレーザー距離計を使用して送電線との距離を100m離れて撮影しております。(動画の中のRNGという箇所に書かれている距離【m】がドローン【本体】と対象との距離です。)

また、こんな便利機能もございます。


コチラの写真はZ20Tの広角カメラの映像なのですが、中央に緑の四角い枠(26.5X)があるかと思います。こちらの枠は広角映像からズーム映像にに切り替えるとズーム映像はここを見ていますよ!という目印を教えてくれる機能です。
ですので予め操縦士しやすい広角映像で離陸をし、ズームをかけたい場所にこの緑の枠を移動させるだけでズーム映像で確認したい箇所を探す手間がなくなります。
もちろんズーム倍率も広角映像の状態で設定を変更できますのでかなり便利な機能かと思います。
 

3. レーザー距離計・赤外線レンズの使用用途は?

レーザー距離計では対象とドローン本体との離隔を3m~1200mまで測ることができます。従来ですとドローンパイロットの横に手持ちのレーザー距離計を持った補助員がドローンとの離隔を測りながら使用していたのでこの追加機能は素晴らしいものだと言えるかと思います。
このレーザー距離計のすごいところはドローンとの離隔を測れることはもちろんなのですが、レーザーを当てている対象の座標値を知ることができて加えて対象の高さを確認することが可能です。
 

左側のマップの上に黒い枠がありますがこちらのRNGと書かれてる部分がドローンとレーザーを当てている離隔で、ALTというのが対象の高さ、一番下の数字が座標値となっております。

このレーザー距離計の使用用途としては
・ドローンとの離隔が分かるので安全距離を保ちながら点検作業ができる
・座標値がわかるためドローンで捜索している際に救助者がいる場所の特定が容易
・点検している際に異常個所があった場合、異常個所の座標値を記録しておけるので実際に修理する際の作業効率があがる
etc...

赤外線レンズ(サーマルカメラ)では画像解像度が640×512 @ 30 Hzとなっておりセンサーは非冷却VOxマイクロボロメータを採用しております。
※赤外線レンズはZenmuseH20T(上位モデル)に搭載されております)

温度を測りたい箇所をタップするだけで温度情報を確認することはもちろん可能ですが、知りたい温度の絞り込みや指定した箇所の最高温度と最低温度を見ることもできます。

特に太陽光パネルの点検や捜索、浮きや剥離の特定もできますので現在ドローンでこういった業務を実際に行っている企業様が多くいます。

加えて実はこのZenmuseH20Tを購入するとDJI Thermal Analysis Toolという赤外線解析ソフトを無料で使用することができます。

このソフトのスペックも通常の赤外線解析ソフトとほとんど相違ないため点検業務をしている方々から見ると思ってもみない特典だと思います。
 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。紹介動画をご覧いただいた方はお分かりいただけたかと思いますがこのレンズ、すごいです!!!

価格帯は保証プランによって左右されますが、定価で
Zenmuse H20:¥413,600(税抜)~
Zenmuse H20T:¥1,078,000(税抜)~
となっております。

従来のズームレンズ(Z30)と赤外線レンズ(XT2)を足すと100万円は軽く超えていましたので破格の値段かなと思います。

弊社、セキド新潟上越には実機がありお問い合わせをいただければ実際にフライトを経験することも可能です。さらにMATRECE 300 RTKを含みました産業機セミナーを随時開催しております。詳しくは下記URLをご確認下さい。 是非、点検業務(送電線・橋梁・測量)や捜索・救助を行っている企業様はご検討下さい。今後のドローン運用では主流になってくる機体です。 また、弊社ではドローンを安全に使用していただく為にスクール業務も行っております。
弊社は新潟県上越市を拠点としておりますが、長野県や富山県などでも活用をしております。既にドローンを活用されている方や導入を検討している方などこちらのドローンスクールもご検討いただければと思います。
MATRECE を含む導入からドローンにつきまして何かご質問がございましたら下記フォームよりお問い合わせお願い致します。

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