今回は「Mavic 3 Multispectral(通称:M3M)」についてご紹介していきます。
M3MはMavic3シリーズでは初となる「精密農業対応モデル」となります。
機体の活用用途、利用シーンについて詳しく見ていきたいと思います。
これからの農業に導入を検討している事業者様の方々には必見です!
Mavic 3 Multispectralとは こちらの機体の特徴は、先ほどでも挙げた「精密農業対応モデル」として開発された機体です。
※以前リリースされたDJI P4 MULTISPECTRALの後継機です。
機体には、「マルチスペクトル画像システム」が組み込まれ、作物の状態を捉えることが可能となります。
マルチスペクトル画像とは、複数の波長帯の電磁波を記録した画像のことを指します。
こちらは、人の目で認識できる可視光線の波長帯だけではなく、紫外線や赤外線などの不可視光線の波長も記録する事が出来ます。
※このシステムを使って、作物の光合成の解析を行います。
機体スペック 次にこの機体のスペックを上から順にスペックを紹介していきます。
・機体
・RGBカメラ
・マルチスペクトルカメラ
・ジンバル
・検知
・映像伝送
それでは機体本体から見ていきましょう。
1.機体
Mavic 3 Enterprise(通称:M3E)とはほとんど差はありません。速度やホバリングの精度にも変化が見られないため、これまで通りの操作感で業務を行えることでしょう。
2.RGBカメラ
RGBカメラのスペックとなりますが、M3Eと変わらないスペックとなります。
この機体には最速0.7秒の高速連続撮影を行う事が出来るため、素早く生育状況を収集することができるため、作業スピードを大幅に向上する事が出来ます。
M3Eに搭載されている広角レンズも使用できるため、ターゲットの被写体をより広い範囲で捉えることが可能です。
3.マルチスペクトルカメラ
この機体の最も注目すべきポイントになっているマルチスペクトルカメラになりますが、
先代機である「Phantom4 Multispectal(通称:P4M)」との比較をしてみたところ、あまりにも進化しすぎています。
レンズの方になりますが、視野角がP4Mが62.7°に対し73.91°とかなり広くなり、焦点距離もP4Mが5.74mmに対し、25mmとなり約5倍伸ばす事が可能となりました。
ゲイン範囲はP4Mが最大で8倍なのに対して、M3Mが最大32倍と4倍にさせることが出来るようになり、これによって撮影時の明るさの調整を大きく広げるようになりました。
最大静止画サイズも2592×1944と大きく広がり文句なしの性能です。
P4Mと違う点としての最大のポイントはこちらM3Mは、動画データに対応できるという点です。動画の解像度に関しましても、FHDで1920×1080×30fpsと文句なしの性能でありますので、実用していくうえで満足のいくデータを撮る事が出来ます。
4.ジンバル
ジンバルに関しましては、こちらの性能は「Mavic 3 Thermal(通称:M3T)」の性能と差異はありません。
5.検知
続いて障害物検知となりますが、こちらは、Mavic3シリーズ共通の「全方向検知」とります。前方、後方、側面、上方、下方にそれぞれセンサーがついています。
細かくスペックを分けると以下のようになります。
こちらの全方向の検知はM3Eの時とは変わらないスペックになっておりますので、安全性は文句なしですね!
6.映像伝送
最後に紹介するこちらの映像伝送ですが、システムとして用いられている「DJI O3 Enterprise伝送」と呼ばれるものは、こちらもM3Eに搭載されています。
最大伝送距離はFCCに準拠して障害物がない場合に限りますので、日本ですと最大で8kmの距離を飛行させることが可能です。
このDJI O3 Enterprise伝送もM3Eと全く同じ性能となっておりますので、伝送距離も変わらず扱う事が出来ます。
その他の特徴
その他の特徴として申し上げますと、2つほど紹介させていただきます。
1.RTKモジュール
こちらの機体には従来のM3Eシリーズでも搭載できた「RTKモジュール」の搭載も可能となります。RTKモジュールとは、センチメートル単位での高精度な位置情報データを活用することが可能となるモジュールです。
これを扱うことにより、高精度な航空測量を行えます。
どこからどこまでの作物の状態を知りたいときにこのモジュールを搭載させて飛行させることによって、無駄なバッテリーの消費を抑える事が出来ます。 ※上記画像の機体の上部に付いている丸いものが「RTKモジュール」です。
2.2画面対応
作物の状態をマルチスペクトルカメラで視認しているときに、今実際には何を撮影しているのか把握しづらいと思うことがあります。
この機体には通常カメラの映像と、マルチスペクトルカメラの映像を見比べる事が出来る2画面対応が出来ます。 画像の様に左がマルチスペクトルカメラ、右が通常カメラと表示させることが可能です。
この機能が扱えることによって、本来撮影するものとは異なるものを撮影していたという人為的なミスを抑える事が出来ます。
以上でMavic 3 Multispectralの紹介を終了させていただきます。
長々と長文失礼いたしました。
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機体の活用用途、利用シーンについて詳しく見ていきたいと思います。
これからの農業に導入を検討している事業者様の方々には必見です!
Mavic 3 Multispectralとは こちらの機体の特徴は、先ほどでも挙げた「精密農業対応モデル」として開発された機体です。
※以前リリースされたDJI P4 MULTISPECTRALの後継機です。
機体には、「マルチスペクトル画像システム」が組み込まれ、作物の状態を捉えることが可能となります。
マルチスペクトル画像とは、複数の波長帯の電磁波を記録した画像のことを指します。
こちらは、人の目で認識できる可視光線の波長帯だけではなく、紫外線や赤外線などの不可視光線の波長も記録する事が出来ます。
※このシステムを使って、作物の光合成の解析を行います。
機体スペック 次にこの機体のスペックを上から順にスペックを紹介していきます。
・機体
・RGBカメラ
・マルチスペクトルカメラ
・ジンバル
・検知
・映像伝送
それでは機体本体から見ていきましょう。
1.機体
重量(プロペラ &RTKモジュール含む) |
951g |
サイズ(折りたたみ時) &(展開時) |
223×96.3×122.2mm (347.5×283×139.6mm) |
最大上昇速度 | 8m/s |
最大下降速度 | 6m/s |
最大飛行速度(無風) | 15m/s |
最大風圧抵抗 | 12m/s |
最大飛行時間(無風) | 43分 |
最大ホバリング時間(無風) | 37分 |
最大飛行距離 | 32km |
ホバリング精度範囲 | 垂直:±0.1 m(ビジョンポジショニング有効時)、 ±0.5 m(GNSSポジショニング有効時)、 ±0.1 m(D-RTK有効時) 水平:±0.3 m(ビジョンポジショニング有効時)、 ±0.5 m(高精度ポジショニング有効時)、 ±0.1 m(RTK有効) |
日照センサー | 内蔵モジュール |
Mavic 3 Enterprise(通称:M3E)とはほとんど差はありません。速度やホバリングの精度にも変化が見られないため、これまで通りの操作感で業務を行えることでしょう。
2.RGBカメラ
イメージセンサー | 4/3型CMOS、 有効画素数:20 MP |
レンズ | FOV:84° 焦点距離(35 mm判換算):24 mm 絞り:f/2.8~f/11 フォーカス:1 m~∞ |
シャッター速度 | 電子シャッター:8~1/8000秒 メカニカルシャッター:8~1/2000秒 |
最大静止画サイズ | 5280×3956 |
動画解像度 | H.264: 4K:3840×2160@30fps FHD:1920×1080@30fps |
最大動画ビットレート | 4K:130 Mbps FHD:70 Mbps |
RGBカメラのスペックとなりますが、M3Eと変わらないスペックとなります。
この機体には最速0.7秒の高速連続撮影を行う事が出来るため、素早く生育状況を収集することができるため、作業スピードを大幅に向上する事が出来ます。
M3Eに搭載されている広角レンズも使用できるため、ターゲットの被写体をより広い範囲で捉えることが可能です。
3.マルチスペクトルカメラ
イメージセンサー | 1/2.8インチCMOS、 有効画素数:5 MP |
レンズ |
FOV:73.91° (61.2° × 48.10°)
焦点距離(35 mm判換算):25 mm 絞り:f/2.0 フォーカス:固定焦点
|
マルチスペクトルカメラ波長帯域 |
グリーン (G):560 ± 16 nm レッド (R):650 ± 16 nm レッドエッジ (RE):730 ± 16 nm 近赤外 (NIR):860 ± 26 nm |
ゲイン範囲 | 1~32倍 |
シャッター速度 | 電子シャッター速度:1/30~1/12800秒 |
動画解像度 | H.264 FHD:1920×1080@30fps 動画コンテンツ:NDVI/GNDVI/NDRE |
最大動画ビットレート | ストリーム:60Mbps |
この機体の最も注目すべきポイントになっているマルチスペクトルカメラになりますが、
先代機である「Phantom4 Multispectal(通称:P4M)」との比較をしてみたところ、あまりにも進化しすぎています。
レンズの方になりますが、視野角がP4Mが62.7°に対し73.91°とかなり広くなり、焦点距離もP4Mが5.74mmに対し、25mmとなり約5倍伸ばす事が可能となりました。
ゲイン範囲はP4Mが最大で8倍なのに対して、M3Mが最大32倍と4倍にさせることが出来るようになり、これによって撮影時の明るさの調整を大きく広げるようになりました。
最大静止画サイズも2592×1944と大きく広がり文句なしの性能です。
P4Mと違う点としての最大のポイントはこちらM3Mは、動画データに対応できるという点です。動画の解像度に関しましても、FHDで1920×1080×30fpsと文句なしの性能でありますので、実用していくうえで満足のいくデータを撮る事が出来ます。
4.ジンバル
安定化システム | 3軸メカニカルジンバル(チルト、ロール、パン) |
ジンバル可動範囲 | チルト:-135°~45° ロール:-45°~45° パン:-27°~27° |
操作可能範囲 | チルト:-90°~35° パン:操作不可 |
最大制御速度(チルト) | 100°/s |
角度ブレ範囲 | ±0.007° |
ジンバルに関しましては、こちらの性能は「Mavic 3 Thermal(通称:M3T)」の性能と差異はありません。
続いて障害物検知となりますが、こちらは、Mavic3シリーズ共通の「全方向検知」とります。前方、後方、側面、上方、下方にそれぞれセンサーがついています。
細かくスペックを分けると以下のようになります。
検知 | 全方向デュアルビジョンシステム、 機体底部にある赤外線センサーを使用 |
前方 | 測定範囲:0.5 m~20 m 検知範囲:0.5 m~200 m 有効検知速度:飛行速度 ≤15 m/s FOV:水平 90°、垂直 103° |
後方 | 測定範囲:0.5 m~16 m 有効検知速度:飛行速度 ≤12 m/s FOV:水平 90°、垂直 103° |
側面 | 測定範囲:0.5 m~25 m 有効検知速度:飛行速度 ≤15 m/s FOV:水平 90°、垂直 85° |
上方 | 測定範囲:0.2 m~10 m 有効検知速度:飛行速度 ≤6 m/s FOV:前方/後方 100°、左方/右方 90° |
下方 | 測定範囲:0.3 m~18 m 有効検知速度:飛行速度 ≤6 m/s FOV:前方/後方 130°、左方/右方 160° |
動作環境 | 前方、後方、左方、右方、上方:地表の模様が明瞭で、適切な明るさのある状態 (15ルクス超で、室内の蛍光灯など通常の露光レベルの環境) 下方:反射率が20%を超える拡散反射面(壁、木、人など)で、適切な明るさのある状態(15ルクス超で、室内の蛍光灯など通常の露光レベルの環境) |
こちらの全方向の検知はM3Eの時とは変わらないスペックになっておりますので、安全性は文句なしですね!
6.映像伝送
映像伝送システム | DJI O3 Enterprise伝送 |
ライブビュー品質 | 送信機:1080p/30fps |
最大伝送距離 (障害物、電波干渉がない場合) |
FCC:15km CE:8km SRRC:8km MIC(日本):8km |
最大伝送距離 (電波干渉がある場合) |
強い干渉(都市部、住宅地など): 1.5~3 km (FCC/CE/SRRC/MIC(日本)) 中程度の干渉(郊外、街中の公園など): 3~9 km (FCC)、3~6 km (CE/SRRC/MIC(日本)) 弱い干渉(遠隔地、開けた圃場など): 9~15 km (FCC)、6~8 km (CE/SRRC/MIC(日本)) |
遅延(環境に依存) | 約200 ms |
最後に紹介するこちらの映像伝送ですが、システムとして用いられている「DJI O3 Enterprise伝送」と呼ばれるものは、こちらもM3Eに搭載されています。
最大伝送距離はFCCに準拠して障害物がない場合に限りますので、日本ですと最大で8kmの距離を飛行させることが可能です。
このDJI O3 Enterprise伝送もM3Eと全く同じ性能となっておりますので、伝送距離も変わらず扱う事が出来ます。
その他の特徴
その他の特徴として申し上げますと、2つほど紹介させていただきます。
1.RTKモジュール
こちらの機体には従来のM3Eシリーズでも搭載できた「RTKモジュール」の搭載も可能となります。RTKモジュールとは、センチメートル単位での高精度な位置情報データを活用することが可能となるモジュールです。
これを扱うことにより、高精度な航空測量を行えます。
どこからどこまでの作物の状態を知りたいときにこのモジュールを搭載させて飛行させることによって、無駄なバッテリーの消費を抑える事が出来ます。 ※上記画像の機体の上部に付いている丸いものが「RTKモジュール」です。
2.2画面対応
作物の状態をマルチスペクトルカメラで視認しているときに、今実際には何を撮影しているのか把握しづらいと思うことがあります。
この機体には通常カメラの映像と、マルチスペクトルカメラの映像を見比べる事が出来る2画面対応が出来ます。 画像の様に左がマルチスペクトルカメラ、右が通常カメラと表示させることが可能です。
この機能が扱えることによって、本来撮影するものとは異なるものを撮影していたという人為的なミスを抑える事が出来ます。
以上でMavic 3 Multispectralの紹介を終了させていただきます。
長々と長文失礼いたしました。
弊社ではドローンの販売だけではなくDJI産業機の無料セミナーやドローンの資格講習を新潟県と長野県で開催をしています。是非チェックして下さい!
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