今回は、近年注目を浴びているドローンの国家資格「無人航空機操縦者技能証明」の取得の流れについて紹介します。
現在進行で技能証明の取得を行っている方や、今後取得を検討している方向けの内容になっていますので、ご興味のある方は最後まで一読の程よろしくお願いします。
内容がかなり豊富であるため、前編と後編に分けてご紹介したいと思います。
目次:
無人航空機操縦者技能証明とは
簡単に無人航空機の技能証明制度について解説いたします。無人航空機操縦者技能証明制度は、無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格制度です。
国土交通省が運営管理する「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)」にて申請を受けて、指定試験機関が実施する無人航空機操縦士試験(学科試験、実地試験、身体検査)により受験者の技能を判定し、無人航空機操縦者技能証明を行います。
なお、登録講習機関の所定の講習を修了することで指定試験機関での実地試験が免除されます。
こちらの登録講習機関は、わかり易く例えるなら「自動車免許の教習所」です。
教習所で修了審査を合格していただく事で、その後指定試験機関の実地試験が免除になり、更には学科試験出題範囲の座学講習を受講することができるため、国家資格を受講を検討している方にはかなりおすすめです。
弊社では月に数回こちらの国家講習を開催しています。
ご興味のある方はぜひ「JULC新潟教習所」で検索してください。
技能証明は、カテゴリーⅢ飛行に必要な技能に係る一等無人航空機操縦士と、カテゴリーⅡ飛行に必要な技能に係る二等無人航空機操縦士との2つに区分され、合格した試験に応じて無人航空機の種類又は飛行の方法について限定をされます。
制度の詳細につきましては、以下の国土交通省ホームページからご参照いただけます。
※外部サイトに移動します
今現在、技能証明を取得されている方は増加している傾向であり、
機体認証が登録されている機種はまだまだ少ないですが、今後多くの機種が認証を受けて技能証明の効力を活かせる機会が増えてくると思われます。
また、現在「レベル3.5飛行」の申請が行えますので、こちらを申請するには技能証明の取得は必要不可欠になります。
※レベル3.5飛行について過去のブログでまとめてあります
今後ドローンは、様々な業種に携わることが期待されていますので、
先のことを見据えて早めに取得されている方々が多く見受けられます。
技能証明の取得をするには、
・学科試験・実地試験・身体検査
の3つを合格する必要があります。
試験問題は年々難易度が上がっていく傾向があるため、取得を検討されている方は、早めに取得されることをおすすめします。
今回紹介する技能証明の取得の流れにつきましては、
【登録講習機関を受講してから、指定試験機関の受験】の流れで進めていきます。
取得の事前準備
指定試験機関で技能証明の受講していただくためには、事前に以下三点をご準備してください。
・技能証明申請者番号の発行
・登録講習機関の修了証明証取得
・ClassNKのアカウント開設
準備する際の流れや注意点について、それぞれ解説します。
・技能証明申請者番号
既にご存知の方もそうでない方にも紹介すると、こちらは「技能証明の受験番号」と覚えていただければ、問題ありません。
最初から最後まで必要になりますので、絶対忘れないようにしてください。
特に「申請受付番号」と間違えて入力手続きを済ませてしまったといった事案をよく聞きますので、間違えないように以下の事を覚えてください。
【見分け方】
正:今年の西暦下2桁から始まる10桁の数字
例:24◯◯◯◯◯◯◯◯
誤:LAから始まる12桁の数字(メールに記載されている申請受付番号)
例:LA24◯◯◯◯◯◯◯◯
⇩
特に国家資格講習を受講される方は要注意です。
誤った番号で手続きされると修了証が発行されませんのでご注意ください。
【技能証明番号の確認方法】
番号の確実な確認方法は、「ドローン情報基盤システム」で確認するのがおすすめです。
【トップページ】▷【技能証明の取得申請へ】▷【技能証明申請者番号の登録情報確認/変更】の流れでクリックしていきますと番号を確認できます。
番号をメモ等で控えるか、スクリーンショットで保存することをおすすめします。
出典: 国土交通省 / ドローン情報基盤システム2.0
・登録講習機関の修了証明書
こちらは技能証明発行の際に必要になりますので、修了証のPDFは必ずダウンロードしてください。発行手続きの時は、有効期限内のものを使用するようにしてください。
有効期限が切れてしまうと最悪の場合、登録講習機関の再受講か、又は指定試験機関での一発試験になりますのでご注意ください。
・ClassNKアカウント開設
指定試験機関の各試験を申込みする際に必要なアカウントです。
アカウント開設時に、受験資格の確認を行う手続きがあります。こちらの手続きが完了しないと、各試験の申込みをすることができません。
受験資格の確認はこちらは数十分ほどで確認が取れますので、確認され次第試験の申込みを行ってください。
学科試験会場申込み
学科試験は試験会場まで行っていただき、CBTによる試験を行います。試験の申込みに必要な手順を簡単にご説明すると、下記の通りとなります。
1.試験申込みをClassNKでする
2.試験会場の申込みは別サイト(プロメトリック)で行う
3.試験会場で試験を受ける
上から順を追って説明します。
1:
ClassNKにて「【学科試験】◯等」の項目がありますので、選択していただいて学科試験の申込みを行ってください。
申込みを行うとClassNKで登録したメールアドレスに、CBT試験会場予約サイト(プロメトリック)の案内URLが送付されますので、アクセスしてください。
こちらのサイトを利用する際は、プロメトリックIDとパスワードが必要になりますので、作成していただいてから次の工程に移ってください。
2:
プロメトリックにログイン後、【試験の予約】をクリックしていただいて、受講する試験を選択します。
その後、試験会場の予約に移りますが、「日時」「地域」を指定していただくと会場の検索を掛けることができます。ご希望の会場が表示されますので、希望の日時をご選択してください。地域によって土日祝日が、お休みの会場がありますのでご注意してください。
会場選択後、受講料を期日以内に振込をしていただいて会場予約が完了となります。
受講料は¥8,800円になります。
3:
試験会場の行き方や必要な持ち物に関しましては、
プロメトリックのマイページに、【確認書の表示】の項目から確認することができます。
予約の内容から会場の住所や周辺地図、当日の持ち物が表示されています。
試験を受ける前に必ず確認してから、入場してください。
現地スタッフから、試験の案内がありますのでその指示に従って受験をしてください。
プロメトリックでは、CBTの体験ページがありますので、試験前に一度体験していただくことを推奨します。
下記リンクから体験ができますので、ご興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
※外部サイトに移動します
身体検査の申込み
身体検査の申込みは、こちらはClassNKのサイト内で完結します。「【身体検査】書類での受験」の項目を選択していただいて、所定の書類のPDF又は画像を添付していただければ申込み完了です。
ClassNKでは下記書類のいづれかをアップロードが可能です。
・自動車運転免許証(PDF、JPEG)
・無人航空機技能証明書(PDF、JPEG)
・航空身体検査証明書(PDF、JPEG)
・医師の診断書(PDF)
所定の様式でアップロードする事で、手軽に検査を通すことができます。
この中でも一番お手軽なのが、運転免許証になります。
※自動二輪免許、小型特殊免許及び原付免許を除く
申込み後、手数料の振込が確認され次第検査に移りますので、なるべく早めにお支払いください。検査結果は7営業日以内に結果が通知されます。書類不備などがあれば差し戻しがありますので、ご注意ください。
手数料は¥5,200円になります。
今回の紹介はここまでとなります。
次回【後編】のブログは、実技試験の免除手続きやDipsでの技能証明発行手続きの手順について紹介します。最後までご一読ありがとうございました。
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